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2012年11月12日 (月)

産後の尿漏れ☆大人のおねしょ?

打ち明けにくいの

 

咳やくしゃみをしたら、

「あ・・・、下着が冷たい

そんな経験はありますか?

 

人には打ち明けにくい尿の悩み。

ある統計によると、

軽い症状を含め、妊娠中に尿漏れを経験した人は約60%。

妊婦さんの半数以上が経験していることですから、恥ずかしいことではありませんね。

中には出産直後に尿が出ずらくなったり、まったく出なくなってしまったり、

尿意が鈍くなってトイレに間に合わなくなったり、

笑っただけで尿漏れを起こしてしまうケースもあります。

 

どうして漏れるの?

骨盤の底には骨盤底筋という筋肉がハンモック状にめぐり、骨盤内の臓器を支えています。

妊産婦の場合、

子宮が大きくなってこの骨盤底筋が緩んでくると、

骨盤の中の臓器が支えきれなくなり膀胱が下がってきてしまうことがあります。下がった膀胱は外部からの刺激を受けやすくなり、ちょっとした刺激で腹圧が上がって尿が出てきてしまいます。

さらに骨盤底筋の緩みは尿道を締める働きを弱めることにもつながり、ひどい場合には子宮などの性器脱がおこることもあります。

赤ちゃんが産道を通る時には骨盤底筋が引き伸ばされたり切れることがあり、特に子宮口が開いてから5時間以上かかった場合や3500g以上の赤ちゃんだったという場合には骨盤底筋が受けるダメージが大きくなりやすいといわれています。【腹圧性尿失禁】

また、妊娠中には大きくなった子宮が膀胱や尿道を圧迫することで尿が漏れ出やすくなるケースや、出産直後に膀胱知覚を伝える神経がダメージを受けるため尿意を感じにくくなってトイレに間に合わず尿漏れを起こすというケースもあります。

出産の際は赤ちゃんが骨盤底筋の中心を貫く産道を通り抜けるので、筋肉は最大限に伸び、尿意を感じさせる神経が傷付けられる例があります。【切迫性尿失禁】

 

出産してよろこびに満ちる頃、

ママの体には、お産のダメージが深く残されているんですね。

 

どうしたらいいの?

まずは、自分でできることから始めましょう。

骨盤底筋群を鍛えましょう!

① トイレで ・・・ 一度で尿をすべて出さずに途中で2~3回尿を止めてみましょう。

尿道に神経を集中させて、途中でお腹にきゅっと力を入れるのがコツです。

② ①の要領をつかんだら、寝る前や目覚めたときに布団の中で骨盤底筋を締めるトレーニングを20~30回やってみましょう。

③ 椅子に座りながら、また立つ時などに肛門を締めてみましょう。

 

以上はちょっとした時間にできる簡単なトレーニング方法です。

最近のフィットネス業界では、骨盤底筋だけでなく腹筋やお尻、内腿の筋肉を一緒に鍛えた方が回復が早まるとされています。

ベビーカーでお散歩をする時には、内股をクロスして歩いてみるのもいいですね。

骨盤底筋のトレーニング方法は、他にもバランスボールや骨盤用ゴムチューブ、さらしを使う方法もあります。 子育てしながらのトレーニングは大変ですが、合間を見つけて簡単なことからチャレンジしてみるとよいでしょう。

 

産後一年以上経っていても治る?

尿漏れが一年以上続いている場合は、それだけ母体のダメージが大きかったことが推察されます。

Photo_2

出産時の産婦人科的なダメージだけではありません。

 

母体は

妊娠中は、胎盤を通して胎児に栄養(血液)を与え続け、

出産時には、たくさんの出血と共に渾身の力を振り絞って赤ちゃんを誕生させます。

産後は十分に休む間もなく、授乳と育児の生活に追われていることでしょう。

 

20歳代で出産した人や、食欲が旺盛でストレスがない人などは、

産後の肥立ちも順調で、普通の生活をしていても十分に産後のダメージから回復できることが多いのですが、、、

 Photo

疲れやすい、声が小さい、汗が多い、体がだるい、食欲がない、食べた後お腹が張る、便がゆるい、胃下垂、子宮脱、痔、脱肛など

【脾気虚弱】、【脾気下陥】

Photo_15  

生理の量が少ない、手足がしびれる、筋肉がひきつる、目がしょぼしょぼしてはっきり見えない、夜になると目が見えにくい、めまい、顔色が蒼白、髪がやせる・パサつく、乾燥肌など

【肝血虚】

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我慢することが多い、怒りっぽい、生理不順、生理前に胸が張って時に痛む、ため息が多い、咽がつかえるなど

【肝気鬱結】

上記が思い当たる人は、

ダメージを克服する“自分の力”が、産後に弱まりやすいと考えられます。

 

漢方理論では、

質の良い血液を筋肉に届けながら、

弱まった骨盤底筋などを回復させ、

下垂した膀胱や子宮などの内臓を上に引き上げることが可能です。

また、膀胱や腎臓を元気づけることで、

尿の悩みの他、Photo_14 

腰がだるい、足が疲れやすい、腰をもむと気持ちよい、頭がぼーっとする、忘れっぽい、抜け毛が多い、歯がもろい、寒がり、手足がほてる、頻尿、夜中にトイレに起きるなど

【腎陰虚】、【腎陽虚】、【腎気不固】、【膀胱湿熱】

など、上記の症状が一緒に改善されていく例もあります。

大人のおねしょも同様ですが、

深刻なおねしょの場合は、治るまでに少々時間がかかることがありますことをご了承ください。

 

お母さんの元気は、

赤ちゃんに最高にうれしい心の栄養です

 

漢方薬は、お母さんの笑顔を応援します

 

 

深刻な尿漏れの場合、

西洋医学的には手術、電気療法、薬物治療、リングの挿入などさまざまな治療法があります。

一度、産婦人科、婦人科、泌尿器科などを受診して相談してみることも大切です。

 

一人で悩まなくていいんです。

誰かがきっと、あなたの悩みに寄り添えるはずだから

 

 

流産や早産のあと、ときに尿漏れや頻尿などの症状に悩まされることもあります。

赤ちゃんを失った切なさと体の不調。

それはどんなにお辛いことでしょう。

出会えなかった赤ちゃんには ~ありがとう~ を。

そして、あなたを大切に思う誰かのために、あなたの元気を取り戻しましょう

漢方薬は、きっとそんなあなたを応援できます。

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