あぁ、あかぎれに・・・しうんこう!
痛いです
いたっ!
何をしてても、いたっ!!
何が痛いのかというと、
ぱっくりと割れたこのアカギレが、猛烈に痛いのです。
家族にマッサージを頼まれたりすると、
・・・ 痛すぎる
鍼をうつには、
微妙にタイミングがずれたりして、うたれた人がさらにイヤな痛みを感じそう 。
(わたしは鍼灸師、按摩・マッサージ・指圧師でもあります。)
世の中、痛みに悩む人が大勢いる中でこのアカギレ如きに悶絶するのも甚だ申し訳ないのですが、
やっぱり、痛いのです。
ある日、そんなわたしの右手親指ちゃんを尻目に、
T子さんはお風呂上りの定番コース、ガサガサになったかかとに紫雲膏(しうんこう)を丹念に塗り込んでいました。
「これが、いいのよね。」 なんて言いながら。
紫雲膏(しうんこう)
赤々した真紫色の軟膏。
独特の表現しようのない臭いに嫌悪感を抱く人は、
・・・いるのかな?
まだ、わたしが幼かった頃、
暖房設備は特別な部屋だけで、家の中でも寒いことが当たり前だった頃、わたしの手には冬になると真っ赤に腫れた“しもやけ”が出来るのが常でした。
そこで登場していたのが、この紫雲膏。 二代目弥吉さんの指導の下、
しもやけの赤い指に、もっと赤い紫雲膏をぬって、
子供同士で「くさい、くさい。」と言ってはおどけていました。
いつの間にかわたしは大人になり、手にしもやけは出来なくなったのですが、
代わりにあかぎれ 。
で、今回はこの紫雲膏をわたしの手に復活させることにしました。
第一日目、
痛いです。 寝る前に1回、ぱっくり割れた傷口に紫雲膏を塗りこみました。
傷口は深いけど裂け目は4mmほどなので、塗る量もほんのちょっぴりです。
第二日目、
朝起きると、もしかしたら痛くない?と思うくらいに痛みが楽になっている気もしたのですが、油断禁物。
二日目は仕事場にも紫雲膏を持参して、ことある毎にすり込みました。
手を洗ったあとには塗って、気がつくとまた塗って・・・
塗ること4-5回?それとも5-6回?
第三日目、
本日、痛みはほとんどありません。
指に圧を加えたときに生じる、あのいやーな肉が裂けるような感触もないかも!
(いえ、怖くてまだ本気で試してはいませんが )
そんな訳で、先々週からわたしの指を悩ませていたアカギレは、
ほんの1グラムもない紫雲膏に劇的に救われつつあります。
そういえばY男さんは、お悩みの痔にこの紫雲膏を塗るのがお気に入りでした。
先祖伝来のこの東洋の知恵が、
大切に次世代に引き継がれますように 。
余った紫雲膏は、顔のシミに塗っちゃおーーー!
“魔女達の22時”でいつか評判になった紫根(しこん)入りの化粧水は、この紫雲膏が元だったということですし、
紫雲膏には紫根の他に当帰(とうき)も入っているので、圧倒的にお肌にいいですよね 。
シミが薄くなったら、またご報告いたします 。
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