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2010年5月10日 (月)

産後に髪が痩せる? 目が乾く?

「 ういざん(初産)のあとはオジも惚れる

 

そう遠くないむかし、

50年ほど前までは、日本でも初産といえば二十歳前後が一般的でした。

この年頃の女性は、身も心も出産のダメージがもっとも少ない年代といえるでしょう。 若い妊産婦の多くは内臓機能が充実しているため、胎児に栄養を供給しても、赤ちゃんにお乳を飲ませても、余りあるほどの血液を生み出せます。

「胎児と血液」「お乳と血液」については、“妊娠体質になりましょう” をご覧下さい。

 

母体が良質な血液で満ちていれば、

肌はきめ細やかに輝き、髪はしっとりと潤います

          【髪は血余 / 髪は血液の余りでできていますよ、という意】

ホルモン分泌が盛んで、丸みを帯びたカラダの若い産婦。

その潤んだ瞳に見つめられたら、

「身内のおじさんまでもが惚れてしまうほどですよ。」

とは、ひと少し昔の女性ならみんなが知っていた事実です。

 

『35歳以上で初産を迎えた母体は、若い母体よりも産後うつ(産後精神病)にかかる確率が2倍以上高い。

1983-2000年に国内で出産を経験した約75万人のデータを基に調査を実施した結果、35歳以上の初産婦が産後90日以内に精神病を患った確立は、19歳以下の初産婦に比べて2.4倍も高いことが明らかになった。 / スウェーデン・カロリンスカ研究所Karolinska Institute  (米科学誌「Public Library of Science」 より)   【2009.2.12 AFP】

同文献において、

糖尿病や高体重の赤ちゃんを産んだ女性では産後精神病を発症するリスクはむしろ少なく、喫煙や子供の父親不在といった事柄についての関連性は認められなかったとのこと。

以上のことから、

産後うつの発症は、環境要因よりも産婦自身の栄養状態(血虚/陰血不足)に起因することが推測されます。

産後うつについては “マタニティー・ブルー” をご覧下さい。

 

上記の記事は産後うつに限定した論文ですが、

中医学的には、

産後うつも

産後の乾燥肌や、目の乾きやしょぼつきも、

産後に髪の毛が痩せる、抜け毛、脱毛症なども、

すべてに共通した原因が垣間見えます。

          【異病同治 / 異なる病気も原因が同じなら同じ治療を施しますという意】

血虚(けっきょ)。

産後の血液不足については “辛いのはお好き?” をご覧下さい。

産後、お母さんの血液はお乳として毎日赤ちゃんに与えられます。

母体は、連日連夜、相当量の血液を作り出さなくてはなりません。

ここで必要となってくるのは、血液を作り出す臓腑の力。

この臓腑が疲れていると、お乳は足りなくなり、肌や髪の毛を養う分も不足してきます。 場合によっては臓腑自身をも養うことができなくなって、

動悸や不眠、関節痛、イライラ、うつ、尿漏れなど

が生じてくることもあるでしょう。

【心血虚】、【肝血虚】、【脾気虚】、【腎虚】など

20歳の女性と40歳の女性とでは、体に宿る力に大きな差があります。

それは40歳となる女性自身が一番よく知ることのはずなのですが・・・

どうした訳か、高齢出産のリスクは取り沙汰されても、出産後の高齢母体の負担はなかなか注目されません。

当然、その回復は、

20歳の産婦と同じという具合にはいきません

(もちろん、30歳で貧血がちで華奢な女性がいれば、40歳でも頑丈で逞しい女性もいます。 臓腑の力にも個人差があります。)

 

産後に目がしょぼしょぼする、肌が乾燥する、髪の毛が痩せるなど、

そんなお知らせが現れたら、体は血液を作る力を欲しています。

“産後うつ”や“産後関節痛”などが現れる前に、しっかり血液を補いましょう。

良質の血液に満ちた母体は、

あなたに宿る本来のうつくしさを呼び戻します

産後の血虚を補うのは、鉄分だけではもの足りません。

 

赤堀薬局は産後の母体を守ります。 ご相談は 月火・木金土・ に承ります。 詳しくは“ご相談のお休み日”をご覧下さい。

甘くておいしい 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう) も人気です。

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