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2010年5月

2010年5月25日 (火)

不思議な類似点

北海道と、大高酵素と、なぜだかセドナ

 

5月21日から23日にかけて大高酵素の北海道・伊達小樽工場研修見学会に参加して、学んだことは山ほどあるのですが、

同行したT子さんが、途中、その印象を端的に述べました。

「ああいう(真面目な)人たちが丹精込めて作ってるんだから、大高酵素はいいものなのよね。」

・・・ ん? T子さんったら?

来る寸前まで 「絶対に言いくるめられないんだから」 なんて宣言していたT子さん。 彼女の心を動かしたのは一体何でしょう?

(T子さんはわたしと違って、超・堅実な慎重派です。)

北海道の広い大地、

ほっぺたが落ちそうなくらい美味しい新鮮な魚介類や野菜たち、

充実した研修内容と、日常業務から離れた開放感。

そのどれもが相乗効果をもって、T子さんの心を溶かしたんだろうけど・・・。

 

縁あって、去年、今年と二年続けて北海道を訪れる機会に恵まれたわたしですが、

今回は前回にない妙な感覚に包まれました。

「ここって、セドナに似てる。」

それは、赤裸の昭和新山を眺めたせいかしら?

 

十数年前、

日本人の間ではセドナを知る人はまだ少なく、

UFOオタクか変わり者の類がその地をまばらに訪れるくらいだったと思います。

計画性のないわたしと、行き当たりばったりが得意な強心臓の友人Uとのセドナの旅。 その感動は、時が経った今もまったく色褪せることはありません。

珍道中はセドナの地に入る前から、始まっていました。

滞在拠点にしていたバンクーバーを出発点として、ロスのUの友人宅に立ち寄ってからフェニックスに飛び、そこから高速バスで一路セドナへ!

のはずが・・・

高速バスを降りて、まずは腹ごしらえをしようと近くのレストランへ。 食事を運んでくれたブロンドのお姉さんが、にこやかに尋ねました。

「どこまで行くの?」

わたし達は希望に満ち満ちた声で答えました。

「セドナ。」

「どうやっていくつもり?」

「歩いて!」

お姉さんは、映画俳優のように手振りを加えてオーバーに驚きました。 その時、わたし達は本気で歩いていくつもりだったのです。

地図をもってるから大丈夫!とUが答えると、お姉さんはあきれた様子で笑いました。

食事を早々に終えて、わたし達はリュックを背負って歩き始めました。

トライアスロンで鍛えた逞しいUの肢体と、少々(?)軟弱なわたしのでこぼこコンビの出足は好調!なはずが・・・、

歩いても歩いても、風景が変わらない。

アメリカは広かったのです。

地図の距離感は、日本のそれと同じ感覚で見てはいけないものでした。 どうしよう、今日中にセドナに着けるのかしら?と本気で思ったとき、後ろから派手なクラクションが鳴りました。

「乗りなさいよ。」 声の主は、レストランのお姉さん。

あなた達があんまり無謀なことを言ってたから、気になってたのよ。 レストランが昼休みになったから追いかけてきたの。 彼女はそんなようなことを言っていました。

わたし達はすっかり彼女の好意に甘えましたが、アリゾナはそれにも増して広かった。

「わたしはここまでしか送れないわ。」

十分です。 あなたのその優しさだけでも、わたし達は本当にうれしいの。

「あっ!あそこのガソリンスタンドにバスがいるじゃない!! セドナまで行くか聞いてごらんなさいよ。」

果敢なUが屈強な運転手に駆け寄って尋ねます。 答えは “No,”。

「このバスは回送なんだ。 客は乗せないよ。」

と運転手とわたしの三人は、しばし絶句。 その間、とわたしはきっとかわいそうな子羊みたいな顔をしていたに違いありません。

最初に沈黙を破ったのは運転手でした。

「いいよ、乗せてやるよ。 だけど、インフォメーション・センターまでだぜ。」

もちろん、十分すぎるくらいよ。 ありがとう。

インフォメーション・センターに着く頃、空はすっかり夕焼け色に染まっていました。

センターの扉からは、背の高い女性が大きな看板を抱えながら出てきました。 看板の文字は“CLOSED”。 バスの運転手が、大声でわたし達の背中を押してくれました。

「急げ!」

お礼の言葉も早々に、二人はバスから駆け出しました。

「わたし達、○○ホテルに泊まりたいんです。」 息を切らしながら、唐突にその背高の女性に声をかけました。

背高女性は眼鏡の奥の大きな目でわたし達をじっと見つめてから、やさしく微笑みました。

「そこは私の友達のところね。もうバスもないから、連れて行ってあげるわ。今仕事が終わるから少し待ってて。」

とわたしは顔を見合わせました。

なんてこと

まさに幸運の連続。 善意の連鎖

彼らの優しさに対して、いろ紙で鶴を折るくらいのお礼しか出来なかったわたし達。

それでも彼らは三人ともわたし達を笑顔で送り出してくれたのでした。

 

セドナは素晴らしい土地でした。

ボルテックスと呼ばれる赤い岩山には、まさに大地の力が立ち昇ってくるような確かな存在感がありました。 名前のないような岩山でさえ、わたし達を圧倒するような、それでいて包み込んでくれるような不思議な居心地の良さを与えてくれました。

けれど、わたしが感じたセドナの魅力はそれだけではありません。

セドナへ連れて行ってくれた親切な三人、ベジタリアンのホテルのオーナー、キッチン付きの雑魚寝の大部屋で仲良くなった細身のカナダ人女性、ホテルに長期滞在する巨体のアメリカ人中年女性、滞在中に唯一出会った帰国子女系日本人、

そして、その旅へ誘ってくれた心臓に毛が生えたような自由人のU

楽しい思い出話は尽きません。

セドナでの出会いの数々が、その地を忘れ得ぬものにしてくれました。

 

大地が人を育てるのか。 そうした人がそこに集まるのか。

今回、大高酵素の工場見学をして、社員の方達にほんのすこし触れて、わたしの脳裏に何故だか十数年前のセドナの旅が鮮明に思い出されました。

北海道と、大高酵素と、セドナ。

わたしの頭の中の、この関連性は何かしら?

201005220437_3  

洞爺湖で、

こんな朝陽を見たせいかしら?

 

 

答えはまだ見つからないけど

あら、不思議。

 

帰ってきたら、顔面アトピーが治ってる

 

【Vortex ボルテックス】 アリゾナ州セドナ SEDONA。 大地からの強いエネルギーが放出されている場所。 その地では地球の磁場が渦巻状に、又は上方向や下方向へ向かって流れているとも言われている。 キャセドラル・ロック Cathedral Rock、ベル・ロック Bell Rock、エアポート・メサ Airport Mesa、ボイントン・キャニオン Boynton Canyon、聖十字架礼拝堂 Chapel of Holy Cross が有名。

今回の回想で、わたしはボイントン・キャニオンを訪れていなかったことに気付いてしまいました

あー、わたしとしたことが・・・。 不覚です。

 

その後は ・・・ サンタ・マリア・ノヴェッラ Santa Maria Novella のY氏に見出され、赤坂でその個性を遺憾なく発揮していることでしょう。 自転車をこよなく愛する心優しい気配り上手な。 そんな彼女の癒しの極上マッサージを体験したい方は、六本木のサロンへGO!

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2010年5月24日 (月)

行ってきました。

5月21日(金)~23日(日)にかけて、大高酵素伊達・小樽工場研修見学会に行ってきました。

期間中、赤堀薬局へのご来店をご予定されていたお客様には、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。

 

お陰さまでこの3日間は天候にも恵まれ、とても有意義な研修を積むことができました。

移動のバスの中でも、貴重な講義を聞き漏らすまいとペンを片手に耳を傾けたりもしていたのですが・・・

久しぶりの車酔いに気が遠くなり・・・

 

ともあれ、情報と感動は満載!

北海道のおいしい空気と新鮮な美食に支えられて、しっかり勉強して参りました。

 

201005241042_2この知恵を早く皆さんのもとにお届けしたいのですが、

まずは、感動のおすそ分けのお土産をご用意いたしました。

気が向いたら、お店に足をお運びください

 

お土産は先着順になくなり次第終了となります。

ご了承くださいませ

 

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2010年5月10日 (月)

産後に髪が痩せる? 目が乾く?

「 ういざん(初産)のあとはオジも惚れる

 

そう遠くないむかし、

50年ほど前までは、日本でも初産といえば二十歳前後が一般的でした。

この年頃の女性は、身も心も出産のダメージがもっとも少ない年代といえるでしょう。 若い妊産婦の多くは内臓機能が充実しているため、胎児に栄養を供給しても、赤ちゃんにお乳を飲ませても、余りあるほどの血液を生み出せます。

「胎児と血液」「お乳と血液」については、“妊娠体質になりましょう” をご覧下さい。

 

母体が良質な血液で満ちていれば、

肌はきめ細やかに輝き、髪はしっとりと潤います

          【髪は血余 / 髪は血液の余りでできていますよ、という意】

ホルモン分泌が盛んで、丸みを帯びたカラダの若い産婦。

その潤んだ瞳に見つめられたら、

「身内のおじさんまでもが惚れてしまうほどですよ。」

とは、ひと少し昔の女性ならみんなが知っていた事実です。

 

『35歳以上で初産を迎えた母体は、若い母体よりも産後うつ(産後精神病)にかかる確率が2倍以上高い。

1983-2000年に国内で出産を経験した約75万人のデータを基に調査を実施した結果、35歳以上の初産婦が産後90日以内に精神病を患った確立は、19歳以下の初産婦に比べて2.4倍も高いことが明らかになった。 / スウェーデン・カロリンスカ研究所Karolinska Institute  (米科学誌「Public Library of Science」 より)   【2009.2.12 AFP】

同文献において、

糖尿病や高体重の赤ちゃんを産んだ女性では産後精神病を発症するリスクはむしろ少なく、喫煙や子供の父親不在といった事柄についての関連性は認められなかったとのこと。

以上のことから、

産後うつの発症は、環境要因よりも産婦自身の栄養状態(血虚/陰血不足)に起因することが推測されます。

産後うつについては “マタニティー・ブルー” をご覧下さい。

 

上記の記事は産後うつに限定した論文ですが、

中医学的には、

産後うつも

産後の乾燥肌や、目の乾きやしょぼつきも、

産後に髪の毛が痩せる、抜け毛、脱毛症なども、

すべてに共通した原因が垣間見えます。

          【異病同治 / 異なる病気も原因が同じなら同じ治療を施しますという意】

血虚(けっきょ)。

産後の血液不足については “辛いのはお好き?” をご覧下さい。

産後、お母さんの血液はお乳として毎日赤ちゃんに与えられます。

母体は、連日連夜、相当量の血液を作り出さなくてはなりません。

ここで必要となってくるのは、血液を作り出す臓腑の力。

この臓腑が疲れていると、お乳は足りなくなり、肌や髪の毛を養う分も不足してきます。 場合によっては臓腑自身をも養うことができなくなって、

動悸や不眠、関節痛、イライラ、うつ、尿漏れなど

が生じてくることもあるでしょう。

【心血虚】、【肝血虚】、【脾気虚】、【腎虚】など

20歳の女性と40歳の女性とでは、体に宿る力に大きな差があります。

それは40歳となる女性自身が一番よく知ることのはずなのですが・・・

どうした訳か、高齢出産のリスクは取り沙汰されても、出産後の高齢母体の負担はなかなか注目されません。

当然、その回復は、

20歳の産婦と同じという具合にはいきません

(もちろん、30歳で貧血がちで華奢な女性がいれば、40歳でも頑丈で逞しい女性もいます。 臓腑の力にも個人差があります。)

 

産後に目がしょぼしょぼする、肌が乾燥する、髪の毛が痩せるなど、

そんなお知らせが現れたら、体は血液を作る力を欲しています。

“産後うつ”や“産後関節痛”などが現れる前に、しっかり血液を補いましょう。

良質の血液に満ちた母体は、

あなたに宿る本来のうつくしさを呼び戻します

産後の血虚を補うのは、鉄分だけではもの足りません。

 

赤堀薬局は産後の母体を守ります。 ご相談は 月火・木金土・ に承ります。 詳しくは“ご相談のお休み日”をご覧下さい。

甘くておいしい 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう) も人気です。

 藤枝 焼津 島田 御前崎 静岡 漢方 薬局

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