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2010年4月12日 (月)

産後の心変わり?

変化するのはココロ? それとも カラダ?!

 

出産を乗り越えて、幸せいっぱい

なのに・・・

ときに、そんな女性の心にひとしずくの陰が生まれてしまうことがあります。

 

旦那さんを受け入れられなくなってしまった

大好きだったはずの人なのに、なぜだか妙に嫌悪感を抱いてしまう・・・。

産後にそんな気持ちを経験した女性は、少なくないでしょう。

「理由はわからないの。」

「旦那さんとケンカをしたいわけじゃないのに、なぜだか無性に腹が立つ。」

男性にしてみれば、自分は今まで通りにしているはずなのに、自分なりに協力しているつもりなのに、自分だってずいぶん我慢しているのに、

と、理不尽に思えてくるかもしれません

 

そんな女性の心の変化に対して

「産後のホルモン分泌の変動」 が理由に挙げられることがあります。

たしかに、そうかもしれません。

女性のカラダは複雑です。

28日周期の月のリズムでホルモンバランスが変動し、それによって心が影響を受けてしまうことがあるのは否めません。 ましてや産後はホルモン分泌が激変します。 体と同じように気持ちが混乱したとしても不思議はありません。

でも、理由はそれだけでしょうか?

 

ララ的 「産後の心変わり」 の解釈。

      ~ 中医学的側面から、分析してみましょう。

産後の母体は、【血虚】の状態にあります。

【産後の血虚】について、詳しくは「産後の養生」の記事をご覧下さい。

出産時の出血に加え連日の授乳によって、産後の母体は極端に血液が不足しています。 ときには【血】と同時に【気】が足りなくなることもあるでしょう。

【血は気の母、気は血の師。】

気や血が足りなくなれば、当然それらの流れも悪くなります。

【気滞】、【血瘀】

イライラして怒りっぽい、胸やわき腹が張る、ため息をつく、げっぷやあくびが出る、喉がつかえっぽい、

肩がこる、顔色がくすむ、だるくて元気がない、声に力がない、汗がだらだら出る、触られるのを嫌がるなど。

もともと貧血気味だったりストレスを感じやすい状況にあった場合には、自力でこの状態から抜け出せなくなってしまう産婦も珍しくありません。

それでも、ほとんどの女性は育児をやめません。

「大切な赤ちゃんのために」

寝る間を削ることさえ、厭いません。

わたしたち生物は、生き抜くために気付かぬうちに取捨選択をしています。 それは本能といってよいかもしれません。

母の本能は、子供を育むこと。

それでギリギリいっぱいの状態となってしまったら、旦那さまのお相手は、

・・・ もちろん後回し。

世の男性諸君にそんなことを言っては怒られてしまうかもしれませんが、それは偽りのない産婦の生理であり、命をつなぐという本能に従った結果です。

(もちろん、家族を支えるために一生懸命働くお父さんは立派です。)

(家族はそんなお父さんに“ありがとう”の気持ちを伝えましょうね。)

 

【血虚】の状態から回復すれば、産婦の気持ちも穏やかに落ち着いてきます。

いずれは、旦那さまを受け入れる“心と体”の余裕も生まれてくるでしょう。

旦那さまの方々へ、

産後の奥さまの態度に急な変化がみられたら、少しの時間をください。

そして産婦に、消耗した血液を補うチャンスを与えてください

それは赤ちゃんのためであり、奥さまのためであり、そして旦那さまご自身のためでもあるのです

 

フロイト心理学的に解釈すれば、

赤ちゃんが男児だった場合には、こうした事例はお父さんに不利に働くことがあるのかもしれませんが・・・。

もしくは単純に、お互いに(?)愛想が尽きたなんてことになっていたら・・・

あー、人生いろいろ~島倉チヨ子♪ですね

 

産後の女性に気付いてほしいこと

産後の血液不足【血虚】は女性の美しさにも陰りを落とします。 「それどころじゃないのよ」 なんていわずに、おいしいお乳を作るためにも産後は母体を補いましょう。

産後の【血虚】は、鉄分では補えません。

漢方は、

<【血虚】の改善> イコール <おいしいお乳> イコール <きれいなお母さん>

を実現します。

産後の体調不良に効く漢方薬は、赤堀薬局店頭にてお尋ねください。

甘くておいしい婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)も大人気です。

 

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