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2010年3月 1日 (月)

荒行苦行、それとも…?

いいえ、それほどでもありません

 

わたしのファスティング挑戦も、ついに最終日を迎えました。

ファスティングを奨励する文書では、その利点としてさまざまな項目が掲げられています。

「病気を早く治す」に始まり、「ガン治療に併用、臓器を休ませる、血液・肝臓・大腸をきれいにする、毒物を排泄する」、果ては「感覚を鋭敏にする、免疫力を高める」など。

本当に?

食べないだけで、そんなことが体に起こるの?

ファスティングに懐疑的なまま、興味に駆られて断食を決行することとなりましたが・・・、

【ファスティング Fasting 】

医療手段を目的とする断食(断食療法)。

【断食 ダンジキ】

一定期間食事を意図的に絶つ禁欲行為。 最低限の生命維持のために水を飲む場合もある。

 

断食の歴史は、紀元前にさかのぼります。

宗教的には、

現代においてはイスラム教のラマダーンにおける断食が有名ですが、仏教にも修行の一環として存在し、ユダヤ教やキリスト教ですらその習慣があったことが歴史的書物(旧約聖書など)に記されていました。

そもそも英語の朝食 ≪Breakfast≫ は、≪Break(破る)≫ + ≪Fast(断食)≫ というキリスト教の断食の戒律から発生した言葉だったんです。

日常的には、

手術や健康診断の際に、前処置として前日や当日に絶食を求められることがありますね。

医療手段としての断食

アメリカでは、癌の治療にファスティング(断食療法)が利用されることがあるそうです。

人間の体は、絶食状態に陥ると体に溜まった毒素を排泄する作用(デトックス)が自然に働きだすともいわれています。

これを実証する例として、

油症患者(カネミ油症事件)に絶食療法を行った際、体重が減るとともに排泄されるダイオキシン類が増加し症状が軽減した』 (『油症研究30年の歩み』小栗一太、赤峰昭文、古江増隆/九州大学出版)

と、驚きをもって報告されました。 ララ的には、その排泄ルートに興味津々です。

汗から? 尿から? それとも便?

宿便って

断食(絶食)をすると宿便が出るともいわれます。

では、宿便とは一体何なのでしょう。

調べてみると、どの文献ももっともそうでいてその実、核心をついていないものばかりでした。 実際、便は尿ほど研究が進んでいないようなのです。

とことん便の研究をしたら、ノーベル賞級の発見があるかもしれませんね。(わたしがもう一人いて、研究費用がおりるならやってみたいところです 。)

結局、宿便の正体は判然としないのですが、宿便という存在は実在するようです。

真っ黒いそうなのですが・・・

皆さんは、見たことありますか?

断食(絶食)のリスク

エネルギー供給を絶つことで、

・ 体がエネルギー不足と判断し、脂肪・筋肉・骨・毛髪などの組織の破壊が始まる。 ただし、断食期間が短期の場合は、それにより解毒効果(デトックス効果)が得られることがあるとのこと。

・ エネルギー不足になると、体は逆にエネルギーを溜め込もうとする。 断食後の復食に十分な配慮をしないと、結果としてリバウンドに悩まされることになる。

また、近代栄養学では三食きちんと食べた方がよいとの立場から、断食を否定的にとらえる意見もあります。

 

断食の感想

わかったようで、いまひとつ釈然としないファスティング(Fasting=断食療法)ですが、

すでに三日目をむかえ、体調は良好。

固形物を食べていないさみしさはありますが、今のところ空腹感に悩まされることはありません。 もっとも酵素飲料を飲みながらカロリー摂取をしていますので、厳密な意味では完全な断食ではなく・・・

デトックス効果が十分に発揮されたかどうかも疑問ではありますが、

アトピー肌に、悪化は見られませんでした

(これが一番の心配事でした。)

むしろ、患部は赤みや滲出が減って改善しているように思えます。

断食によって、漢方薬の効きが良くなったようにも見受けられます。

おなら(放屁)も激減! わたしの場合は、排便時以外は一日を通して一回もありませんでした。 排便といえば、気のせいか便は出しやすかったです。(普段は便秘症。)

でも、宿便ちゃんには会えませんでした。 残念です。

食事をしていませんから消化器を休めたことにはなるでしょうが、三日間で果たして血液・肝臓・大腸がきれいになったかどうかは甚だ疑問です。

興味があったのは「五感が冴える」という点でしたが、残念ながらその感覚を味わうことはできませんでした。 絶食期間が短かったからか、そもそも最初から冴えていたということか、それともとことん鈍感だったのか

それを確かめようにも、これから7日間コースに移行するとなると・・・、

食いしん坊の血が、嘆きます

 

全体的な感想としては、疲れはまったくないし、むしろ体はすっきりしているので、チャレンジしてよかったなーという気持ちです。

アトピーにもよかったようです。

明日からは、さらに三日間をかけて復食に勤しみます。

この復食が大事だそうです。

【復食】 通常食にもどすこと。

 

初めてのファスティングは、医療知識のある専門家の指導のもとでチャレンジしましょう。  当薬局では大高酵素を用いての正しいファスティング指導を行っております。

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