お乳がでないの!?
新ママのおっぱいが石になる?
生まれたばかりの赤ちゃんが大好きなもの。
それはおいしいお乳と、お母さんの笑顔です 。
授乳の瞬間には、新ママも赤ちゃん誕生のよろこびを噛みしめます。
この授乳が、新ママと赤ちゃんを悩ますことになるなんて・・・。
おっぱいがカチカチになってお乳がでない 。
赤ちゃんはお腹がすいて大泣きするし、お母さんはあげたいのに肝心のお乳が出てこない。
焦るとおっぱいがさらに硬くなって、痛くて、大パニック!なんてことも・・・
中医学では、
母乳の出が悪い原因はふたつ挙げられます。
ひとつは、① 母乳をつくる力の不足。 (これについては、店頭にてお尋ね下さい。)
もうひとつは、② 母乳の通り道のトラブルです。
乳房が張る、しこりが現れる、ときに乳房がガチガチに硬くなって、生け花のケンザンをあてられたような強い痛みを感じるなど。
そんなときは、おっぱいが詰まってしまっています。
【うつ乳】。
乳腺で作られた母乳は乳管を通って乳頭の排乳口へと運ばれます。 中でも乳管は絹糸ほどの細さしかないので、ちょっとしたことで詰まりやすい管でもあります。
おっぱいが詰まりやすいタイプって、あるの?
おっぱいが詰まりやすいタイプはあります。
【気滞体質/肝鬱体質】
もともとの妊娠前の体質が、
生理前に胸が張りやすい、生理前にイライラしてしまう、ため息が多い、がまんすることが多い、生理不順など
があった人は、さまざまな影響がおっぱいに反映しやすいタイプといえます。
おっぱいが詰まるきっかけって、あるの?
もちろん、あります。
ひとつは食事、もうひとつは気分です。
日々の食事は母乳の味に影響を及ぼしますが、その質をも大きく左右します。
刺身などの生ものや、油もの、砂糖やバターがたっぷりのケーキ、香辛料などを連日多食すると、お乳がまずくなるばかりか、お乳が粘って乳管が詰まりやすくなります。
気分も大切です。
【肝カンは疏泄ソセツを司ツカサドる】
肝はのびのびした気分が大好きです。
中医学では、乳房は肝の経絡が通るとされています。
お母さんがのびのびした気分でいられると、肝の経絡がゆるんで、乳管もちょっとやそっとのことでは詰まりません。
よくある例では、
お産のあとにお姑さんがお見舞いに来ただけでお乳が詰まってしまったとか、お姑さんの持ってきてくれたものを食べたらおっぱいにしこりが出来てしまった、なんて話もありますが・・・。
産後の母体はとくに敏感なので、ちょっとした情動の変化がおっぱいにも影響してしまうんですね。
おっぱいが詰まったら、どうしたらいいの?
どうにも困ってしまったら、乳房ケア専門の助産師さんや看護師さんに乳房マッサージをしてもらうとよいでしょう。
悩んでいたのがウソのようにしこりや張り・痛みがひいて、あっという間に楽になります。
普段から赤ちゃんにお乳をたくさん飲んでもらうのも効果的です。 その時は抱き方を変えて、いろいろな角度から飲んでもらうとよいでしょう。
頻繁におっぱいがしこるようなら、まずは 食事 と 気分 に配慮してみましょう。 自分だけで頑張ろうとせずに、まわりの人の理解と協力を得ることも大切ですね。
漢方薬は、“お乳が詰まりにくい体質作り” も得意です。
お餅がお乳にいいって、本当?
本当です。
ただし、全ての産婦によいということではありません。
上記の ① 母乳をつくる力 が不足した産婦には、とても効果があります。
地域によっては ≪ もち米 + うるち米 ≫ を1:1の配合で挽いた米粉 で作った団子汁を朝に昼に晩に食べます。
ただし、お乳を出そうとして無理に食べすぎてはいけません。 適量が大切です。 目安はおいしいと感じる程度です。
お乳にいいはずのお餅を食べたら、逆にお乳が詰まったという例もあります。
お餅の過食によって、体の中にネバネバとした湿気を作り出してしまうことがあるからです。
特に ② 母乳の通り道のトラブル が起こりやすい産婦は注意が必要です。
餅の弊害については 「餅とミカンとハーブティ」 をご覧ください。
もち米と同じような性質を持つものとして、甘味があります。
甘味は疲れた体を癒します。
中医学的には、甘味は胃腸(【脾胃】)を養うとされ、古来より病中病後の弱った体を補う味として重宝されてきました。
お産は重労働です。 ひとくちふたくちの甘味でほっと一息つくのもよいでしょう。
。
でも、食べ過ぎないように。
甘味の過食はお餅と同じように体にネバネバ湿気を呼び起こし、時として乳管を詰まらせることにもなりかねません。
とはいっても、心配しなくても大丈夫。
お母さんがゆったり気分でリラックスできていれば、ちょっとしたタブーなんて吹き飛ばせちゃうんです。
どーんと構えて、母は強し
。
① 母乳を作る力の不足 や ② 母乳の通り道のトラブル は、時として乳汁がダラダラと止まらないという全く逆の現象を引き起こすこともあります。
また、うつ乳 と似た症状に 乳房うっ積 や 乳腺炎 があります。
赤堀薬局では、新ママ&赤ちゃんに寄り添う知恵をご紹介します。 詳しくは店頭にてお尋ね下さい。
母乳が増えておいしくなる、ママにもおいしい~飲む漢方薬 「婦宝当帰膠」 が人気です。
| 固定リンク
「産後の養生 ~ 出産後のママたちへ」カテゴリの記事
- 冷えると痛みますか?(2013.01.14)
- 産後の尿漏れ☆大人のおねしょ?(2012.11.12)
- イライラ Mama 、してますか?(2011.10.08)
- 産後に髪が痩せる? 目が乾く?(2010.05.10)
- 産後の心変わり?(2010.04.12)