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2010年2月 5日 (金)

マタニティーブルー

赤ちゃんが生まれたら ~ よろこびと不安と産後うつ(鬱)

 

待ちに待った赤ちゃんが生まれたら、

言葉では言い表せないほどのよろこびが、心にあふれてきますね。

しあわせな充実感をたっぷり味わえるはずのこの時、

中には不安感に押しつぶされそうになって、育児ノイローゼ 産後うつ病 と診断されてしまう産婦さんもいます。

・・・ ですが、

自分を責めないでください。

ブルーな気分の犯人は、あなたではありません。

 

中医学的に分析すると、産後の母体は 「肝血不足(肝血虚)」 「気血両虚」 に陥りがちな状態といえます。

注) 西洋医学の貧血と東洋医学の血虚は同一ではありません。 詳しくは 『辛いのはお好き?』 をご覧ください。

東洋医学では、血は肝に蓄えられると考えます。

【肝カンは七情シチジョウを司ツカサドる】。

肝がたっぷりの血で満たされてのびやかに働いていると、精神状態が落ち着いて、ちょっとやそっとのことでは動じない肝っ玉母さんになれます。

逆に、肝に蓄えられる血が不足してくると、

精神が不安定になりやすく、急に泣きたくなったり、怒りたくなったり、イライラ、不眠、無力感などが生じてきます

挙げ句に

「わたしは子育てが向いてないのかしら。」 とか、

「こんなはずじゃない。」 「もう、子育てなんかいや。」 と思えてしまうこともあるでしょう。

 

そんな時、チャンスをください。

妊娠してから 出産・授乳 と消耗し続けてきた母体に、失った血を補う機会を与えてください。

 

妊娠中に赤ちゃんを育んだ血液の分を、

出産時に失った出血の分を、

授乳で赤ちゃんに与えたお乳の分を補えたら、

あなたは、きっとあなたに備わる本来のやさしさと自信を取り戻せます

 

また、中医学では卵巣・子宮を【腎】ととらえます。

妊娠・出産を成し遂げてこの卵巣・子宮が酷使された上に、昼も夜もなく育児に勤しむ。

授乳中の母体は、知らず知らずのうちに精も根も尽き果ててしまいそうなほどに疲れきっていることもあるでしょう。

【腎虚証ジンキョショウ】。

腎には生命の根源的な力が宿ると考えます。

極端な疲労は腎を疲弊させ、時として生きる力を蝕むことさえあります。

母体に生命エネルギーが満ちてくると、育児にとりくむ姿勢にも変化が現れるから不思議です。

 

母体はまさに命をかけて、赤ちゃんを育んでいるんですね。

中医学があなたを応援します。

 

補足

【 マタニティブルー / 産後うつ 】

西洋医学的概念

出産を契機に生じる気分障害。 分娩後3~5日を頂点とし10日目頃までに生じる情動の混乱。 理由のない涙もろさをはじめとして、情緒過敏、不眠、精神的混乱、焦燥、疲労感、抑うつ気分、悲観、自殺念慮、育児への無関心などがあげられます。  欧米では30~50%の発症率とも報告されています。(『心身医学用語辞典』 『精神医学辞典』より)

その原因は

西洋医学分野では、① 出産を契機にしたホルモンバランスの激変、 ② 出産後の不眠 など今もって諸説があります。 (「ホルモンと血」および「睡眠と血」の中医学的な関連については後日にお話しましょう。)

みんなはどうだったの? アンケート回答者(2231名)

マタニティブルーを自覚したのは約3分の1の産婦さんたち。 ホルモンバランスが大きく変化する時期でもあり、睡眠も十分にとれず、育児に伴う不安が増しても不思議はありません。

 

ママ仲間の3人にひとりはこのブルーを感じていたんですね。

東洋医学的に見た産後のブルーは、分娩後の数日間だけにとどまりません。 失った血液を補えないでいた結果、数年間にわたって産後のうつ症状に悩まされる女性もいます。

赤ちゃんのためにも、元気なママを取り戻しましょう

 

産後の心と体を整える漢方薬については、赤堀薬局店頭にてご説明いたします。

赤堀薬局では丁寧なカウンセリングの後に、ひとりひとりのお体に合った漢方薬をお選びします。 

 

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