アンチ・ヒーローのご帰還?
ララ的国母くん問題の解釈。
服装問題で取り上げられて以来、何かとメディアに話題を提供していたスノボの国母和宏選手が昨日帰国しました。
ハーフパイプという競技を全国区に知らしめ、八位入賞という立派な成績を持ち帰ったのですから、彼はたしかにヒーローです。
賛否両論を巻き起こした国母くん問題ですが、
わたしは服装の乱れよりも、最初の会見での彼の態度に不快感を抱いていました。
記者の質問に 「 ッ チ!」 と舌打ち。 画面の向こう側の出来事のはずが、不快に感じたのはどうしてかしら?
例えば、電車に乗っていて、
自分はごく普通にしているつもりなのに、突然乗り込んできた見知らぬ人に言われたような、そんな感覚に似ているでしょうか。
当の彼自身は、記者の質問になんらかの悪意を感じたのか、それとも単純に自分に異を唱えた他者に腹を立てたのか。
ララ的雑学知識。
四苦八苦 シクハック 。
【仏教用語】 生きとし生けるものには全て耐えなければいけない苦しみがあるという思想。 四苦 : 生老病死ショウロウビョウシ。 八苦 : 四苦に加え①怨憎会苦オンゾウエク、②求不得苦グフトクク、③愛別離苦アイベツリク、④五取蘊苦ゴシュウンク。
①怨憎会苦オンゾウエク とは、求めていなかったものを得る苦しみ。
思わず見かけた不快な情景。
自分が意図せぬところで得た、思わぬ非難。
さらには善意でしたつもりが、逆に悪意で返されたときなどに自分の心に生まれてしまう苦悩。
程度の差はありますが、どれも自分の思いとは裏腹に得てしまったマイナス感情です。
わたしたちは他者との関わりの中でしか生きられない生き物なのに、その関わりは時に苦悩を呼び込みます。
そしてわたしたちは、その出来事をつい自分中心に解釈してしまう。
もう少し思慮深くなれたら、
国母くんは、自分の言動が及ぼすであろう不快感に気付けたかもしれない。 わたしにしたら、彼は口下手で真意を取り違えられていると解釈できるかもしれない。
(青年は単にキレただけかもしれませんが・・・。)
二十歳の若者も、四十歳の中年も、七十歳の老人も、みんないつでもそんな学びの途中にいます。
子供だって、立派な学びの途中です。
そんなことを言っているわたしも、もちろんまだまだ迷いの途中 。
帰国時には 「 自分のスタイルは変えず、・・・。」 と言っていた国母くん。
彼の“スタイル”が、ファッションを越えて信念に到達したとき、
彼は、髪型や服装という表現手段がなくても多くの人を納得させられる、そんなヒーローになっているかもしれませんね。
がんばれ、若者!
大人も、がんばれ!!
それでもがんばれなくなる人がいたら、
わたしは、そんな誰かの漢方的相談にのりましょう 。
体のバランスが整うと、心が丈夫になることもあるものです。
ご相談は、月 火 ・ 木 金 土 ・ に承ります。
詳しくは、「ご相談のお休み日」をご覧下さい。
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